☆アドバンテージリソース
暗黒界では《暗黒界の龍神 グラファ》と《暗黒界の門》の2枚が明瞭にアドバンテージを稼ぐ。
・《暗黒界の龍神 グラファ》(蘇生効果):+1
消費0で墓地から特殊召喚出来るため全体のアドバンテージは+1。
・《暗黒界の門》:+1
消費は手札の暗黒界で-1、捨てた暗黒界の効果とドローで合計+2、差し引き+1。
これら2種を使えばアドが溜まる、アド溜まれば普通勝てるっしょ?
☆《暗黒界の龍神 グラファ》
合言葉は「蘇生するだけでアドバンテージ」。
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2700/守1800
このカードは「暗黒界の龍神 グラファ」以外の自分フィールド上に表側表示で存在する「暗黒界」と名のついたモンスター1体を手札に戻し、墓地から特殊召喚する事ができる。
このカードがカードの効果によって手札から墓地へ捨てられた場合、相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。
相手のカードの効果によって捨てられた場合、さらに相手の手札をランダムに1枚確認する。
確認したカードがモンスターだった場合、そのモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。アドバンテージに注目した時の最重要テキストは赤い部分。後半は別トピックで考えないと話題が混線する。
《暗黒界の龍神 グラファ》のSS効果は主に三工程。
@《暗黒界の龍神 グラファ》を墓地に置くデッキから置くなら《終末の騎士》《おろかな埋葬》が妥当なところで、ひいてはこれをサーチする《クリッター》《キラー・トマト》。手札から捨てるならば《暗黒界の門》や後述するカード郡。手札に引っ張ってくるのに《暗黒界の術師 スノウ》でのサーチが使える。
A暗黒界を場に出し、コストに《暗黒界の龍神 グラファ》を蘇生する・下級暗黒界の通常召喚
召喚権を使って《暗黒界の狂王 ブロン》等の下級暗黒界モンスターを通常召喚することで場に暗黒界モンスターを確保する。《奈落の落とし穴》は《暗黒界の龍神 グラファ》自体に飛んでくるため下級暗黒界にはスルーされ、《神の警告》は再召喚の芽を潰すため下級暗黒界を召喚したタイミングで発動されるはず。下級暗黒界の召喚を行う場合、召喚権を消費するのでこのターン他の動きは出来ず単に墓地から《暗黒界の龍神 グラファ》を通常召喚するような形になる。アドだね。
・他暗黒界の特殊召喚
《暗黒界の軍神 シルバ》《暗黒界の武神 ゴルド》《暗黒界の尖兵 ページ》の3枚+《死者蘇生》《異次元からの帰還》らへん。これらを使った場合召喚権を余らせた状態で蘇生出来るので《終末の騎士》で送ったターン中に蘇生出来たりする。
B除外されないように立ち回る除外されるとそれ以降蘇生出来なくなりアドバンテージリソースを失うことになるので、出来るだけ除外されないように立ち回る必要がある。《奈落の落とし穴》《次元幽閉》には《盗賊の七つ道具》《禁じられた聖槍》で構えたり、《氷結界の龍 トリシューラ》とかは除外とか関係なく厳しいんで無難に《神の警告》や《月の書》《エフェクト・ヴェーラー》で潰していきたい。それでも二戦目以降の《D.D.クロウ》あたりの攻勢を見ると、各除外をカウンターするよりは墓地に《暗黒界の龍神 グラファ》を追加で送り込んでいく方針の方が割が良さそう。
《王宮の鉄壁》なら除外手段を封じ込められるものの、《暗黒界の門》を閉門させてしまうのであまり頼りたくない。
☆《暗黒界の門》
合言葉は「起動するだけでアドバンテージ」。
フィールド魔法
フィールド上に表側表示で存在する悪魔族モンスターの攻撃力・守備力は300ポイントアップする。
1ターンに1度、自分の墓地に存在する悪魔族モンスター1体をゲームから除外する事で、手札から悪魔族モンスター1体を選択して捨てる。
その後、自分のデッキからカードを1枚ドローする。 《暗黒界の門》の起動は主に二工程。
@墓地に悪魔族モンスターを置く簡単に見えて難儀なテキスト。このテキストのせいで初手からのブン回しが難しくなり、アドバンテージ獲得までに一拍必要になる。これを達成する手段は大体2つ。
・アドバンテージを損せず墓地に置けるモンスターを墓地に置く
要するに《クリッター》《暗黒界の斥候 スカー》、ひいてはそれらをサーチ出来る《キラー・トマト》。安定して墓地に悪魔を溜めることが出来るものの、結局相手のアクション待ちで押しが弱い感じは否めない。
・他のディスカード権でSSを含まない暗黒界を墓地に置く
《暗黒界の取引》や《暗黒界の雷》で《暗黒界の狩人 ブラウ》《暗黒界の策士 グリン》《暗黒界の術師 スノウ》等を墓地に置いていく。特に動きやすいのは《暗黒界の術師 スノウ》で、《暗黒界の術師 スノウ》から《暗黒界の門》自体をサーチして起動の流れは芸術。《クリッター》等を扱う場合と比べると速攻性がある代わり、所詮は噛み合わせで一枚では用意出来ない。
A暗黒界モンスターを捨てて起動手札に「捨てることで効果を発動する暗黒界モンスター」を持っていることが前提になる。《暗黒界の門》を「+1のアドバンテージリソース」と捉えると、墓地に送る暗黒界モンスター達はアドバンテージの形そのもの。採用する暗黒界によって発生するアドバンテージの種類が変わってくるのだ…と見ると中々楽しい。
《暗黒界の龍神 グラファ》:万能除去
《暗黒界の武神 ゴルド》《暗黒界の軍神 シルバ》:2300アタッカー供給(《暗黒界の龍神 グラファ》との連携)
《暗黒界の狩人 ブラウ》:ドロー
《暗黒界の策士 グリン》:伏せ除去
《暗黒界の刺客 カーキ》:モンスター除去
《暗黒界の術師 スノウ》:サーチ
《暗黒界の尖兵 ページ》:1600アタッカー供給
以上。《暗黒界の術師 スノウ》《暗黒界の斥候 スカー》でサーチを利かせたりしつつ状況にあったアドバンテージを稼いでいけるといいけど、破壊効果が万能かつアタッカー供給も同時にこなす《暗黒界の龍神 グラファ》が強い。
☆他のディスカード権
これら2枚を活用した立ち回りとして暗黒界を見た時の、他のディスカードを行うカードの意味は主に《暗黒界の門》が来なかった時のディスカード対象のケア。先程列挙した「捨てることで効果を発動する暗黒界モンスター」を見ると、単体では糞の役にも立たないことが一目で分かる。《暗黒界の門》を破壊された時、引かなかった時手が詰まらないようにしたい。
・《手札抹殺》
パワーカード。手札にある「捨てることで効果を発動する暗黒界モンスター」-1の値がアドバンテージになり、複数枚のカード効果を一気に誘発させることが出来る。《暗黒界の取引》同様相手にもアドバンテージを与えるとはいえ、大抵の場合はこちらのリソースの方が大きい。ミラーで無ければ。
・《メタモルポット》
起動出来れば強い。暗黒界じゃなくても強い。ミラーで無ければ。
・《暗黒界の雷》
伏せを壊して攻めの狼煙を上げたり、セットモンスターを壊してペースを掴んだりと小回りが利く。相手には特に利益を与えないのも良し。スペルを対象にしてチェーンされると破壊出来ず、手札も捨てられないので裁定は要チェック。
・《暗黒界の取引》
自分で暗黒界を捨てることで交換がトントンになるようにデザインされているカード。ただし、相手の手札も回転させるリスクを持ち、デッキによっては丸々アドバンテージを取られることも。特にミラーが大穴。
・《暗黒界の狂王 ブロン》
《暗黒界の門》状況下では打点は2100にアップ。《暗黒界の龍神 グラファ》《暗黒界の策士 グリン》の破壊効果を匂わせることで《次元幽閉》《聖なるバリア−ミラーフォース−》を誘発しやすい。唯一の「《暗黒界の龍神 グラファ》のコストになるアタッカー」でもある。
・《墓穴の道連れ》
魔法・罠を全て伏せ、手札を暗黒界モンスターのみにすることで「どれを捨てられてもOK」状態にすることも可能…というか必須。相手が選択するため見返りが薄くなる分、こちらとしては重要なスペルは伏せて見せないようにしつつ相手の手札を選んで落とせ、暗黒界を相手にした時でも《暗黒界の取引》よりは機能する。
・《魔轟神レイヴン》
任意の枚数の手札を捨てられる、それだけ。捨てた暗黒界の効果で1:1以上の交換は望めず、このカードが1アドバンテージと召喚権を消費するので扱いは中々難しい。レベルが上がりすぎるのも難点で、《暗黒界の武神 ゴルド》《暗黒界の軍神 シルバ》とは1枚捨てのレベル8シンクロ一択。《暗黒界の尖兵 ページ》の場合はもう少し幅広くシンクロでき、《天刑王 ブラック・ハイランダー》にもアクセス可。