JDCで使ったクリフォートについて書きます。
JDCに向けて何か組もうと思った時点で環境トップのシャドールに張り合えるデッキがシャドール以外にはクリフォートくらいしかなかったんですけど、シャドールは融合とモンスターを揃えないとほとんど試合が出来ず常勝が難しい一方、クリフォートは《クリフォート・ツール》さえ確保できれば戦えるのでクリフォートを使うことにしました。ヒーローはクリフォートを集め終わってから結果を出し始めたデッキで、言われているほど絶望的な感じはしなかったし、集めるのも面倒なので別にいいかなと思って使いませんでした。
![BwcrJewCcAEfuJG[1].jpg](https://lwlwlwlwlw.up.seesaa.net/image/BwcrJewCcAEfuJG5B15D-thumbnail2.jpg)
![BwcrJhGCQAE9vwQ[1].jpg](https://lwlwlwlwlw.up.seesaa.net/image/BwcrJhGCQAE9vwQ5B15D-thumbnail2.jpg)
メイン41
モンスター19
《クリフォート・ツール》3
《クリフォート・アーカイブ》3
《クリフォート・ゲノム》2
《クリフォート・ディスク》2
《クリフォート・シェル》1
《アポクリフォート・キラー》1
《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》3
《EMトランポリンクス》2
《エフェクト・ヴェーラー》2
魔法13
《召喚師のスキル》3
《機殻の生贄》3
《ナイト・ショット》3
《強欲で謙虚な壺》2
《大嵐》1
《機殻の要塞》1
罠9
《スキルドレイン》3
《虚無空間》3
《激流葬》3
サイド15
《魔法効果の矢》3
《帝王の烈旋》3
《隠されし機殻》1
《起動する機殻》2
《聖なるバリア−ミラーフォース−》3
《異次元グランド》3
エクストラ15
《A・O・J カタストル》
《氷結界の龍 トリシューラ》
《恐牙狼 ダイヤウルフ》
《No.101 S・H・Ark Knight》
《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》
《ガガガガンマン》
《深淵に潜む者》
《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》
《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》
《励輝士 ヴェルズビュート》
《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》
《鳥銃士カステル》
《シャーク・フォートレス》
《No.61 ヴォルカザウルス》
《迅雷の騎士ガイアドラグーン》
1.クリフォートに《機殻の生贄》装備
2.リリースして《クリフォート・ディスク》or《クリフォート・シェル》
の2アクションによる2キルまたはほぼ2キルを目指しています。オプション戦略として《アポクリフォート・キラー》による封殺と《スキルドレイン》を盾にしたバニラビートの2つがあり、いずれも矛盾せずにシームレスに移行出来ます。
少し使えばすぐにわかるのですが、《クリフォート・ディスク》《クリフォート・シェル》によるワンキルを初動から1ターンで決めるには手札がかなり整っている必要があり、常に狙えるものではないです。逆に、2ターンがかりであれば《クリフォート・ツール》のサーチが使えるため簡単に出来ます。
2アクションの間のターンを埋めるためには身を守る罠が必須になり、大きく分けてデッキには2アクションをするためのパーツと、罠の二種類を入れています。
☆各カード(モンスター)
・《クリフォート・ツール》
デッキの核です。たまに5エクになります。ペンデュラム召喚を行うため片面張りが基本ですが、《機殻の要塞》が張れている場合はペンデュラム召喚をしなくても十分なアクションが出来るので両面張りをすることもあります。しかし、両面張りをした上で《機殻の要塞》が割られると途端に動きが窮屈になるので、勝ちに向かうとき以外は少しリスクを伴います。
《機殻の生贄》をサーチして間接的に自身をサーチ出来るのが強力で、一度サーチに成功すれば疑似的に破壊に対する耐性が付きます。
・《クリフォート・アーカイブ》
リリース時に相手の前をバウンスしてキルに向かえるので、初動ではこれを置くことが多いです。
スケールが1であるため、スケールに置くことが最も多い《クリフォート・ツール》と組んでペンデュラム召喚によく使います。バウンス効果は自分相手問わずに対象にでき、《クリフォート・ツール》をエクストラデッキから間接的に回収する手段になることもあります。
・《クリフォート・ゲノム》
《クリフォート・アーカイブ》と同じ感覚で使いますが、《クリフォート・アーカイブ》と違ってキルに直結しないので初動の優先度が低めです。自分が《激流葬》や《強制脱出装置》を多く持っており、返しに相手の前を罠で弾くだろうときは《クリフォート・アーカイブ》ではなく《クリフォート・ゲノム》召喚からスタートすることもあります。
普通は初動は《クリフォート・アーカイブ》の方を出したいのと、スケールが9で《クリフォート・ツール》と組んでペンデュラムが出来ないので、2枚投入に抑えています。
・《クリフォート・ディスク》
素で6400火力を持つフィニッシャーです。スケールに《クリフォート・アーカイブ》などのパンプアップがあれば7300火力、ここにペンデュラム召喚で何か追加して8000オーバーが一番よく使うキルパターンです。
エンドフェイズにエクストラデッキにクリフォートを2体も送り込め、次ターン以降のペンデュラム召喚の威力を増す役割もあります。モンスターを展開する都合上、《機殻の要塞》と相性が良いです。
また、チェーンの組み方を工夫することで大抵の除去を乗り越えてライフを奪えます。《クリフォート・ゲノム》《クリフォート・アーカイブ》や《機殻の生贄》が付いたクリフォートをリリースして召喚することで、《クリフォート・ディスク》の特殊召喚効果と同時にそれらの効果が誘発し、例えばチェーン1《機殻の生贄》、チェーン2に《クリフォート・ディスク》と組むことで《クリフォート・ディスク》で特殊召喚したモンスターは召喚成功のタイミングを逃し、召喚反応型の除去を受けなくなります。《激流葬》が伏せられていても破壊されるのは《クリフォート・ディスク》本体だけで、特殊召喚したモンスターは生き残り最低3600ライフを奪えます。
また、《クリフォート・ディスク》の上に《クリフォート・ゲノム》の効果を乗せることで《クリフォート・ディスク》の効果処理前にバックを破壊出来るため、《スキルドレイン》《サモンリミッター》などの永続をケア出来ます。
・《クリフォート・シェル》
取れるライフが少ない点、次以降のペンデュラムの威力を増せない点で基本は《クリフォート・ディスク》の劣化です。しかし勝る部分が主に三点あり、一つ目はレベルが高いために耐性効果が《クリフォート・ディスク》よりも強力なこと、二つ目は《虚無空間》下でワンキルを敢行出来ること、三つ目は防御が厚い場合にもライフを取る能力が高いことです。
《クリフォート・ディスク》との耐性効果の違いが顕著に出てくるのは対シャドール戦です。《クリフォート・シェル》は《クリフォート・ディスク》の耐性に加えてレベル7帯のモンスター効果を受けないため、《マスマティシャン》や《エルシャドール・ミドラーシュ》絡みの《ブラック・ローズ・ドラゴン》《アーカナイト・マジシャン》を耐え、《ダーク・アームド・ドラゴン》ですら耐えます。基本的に《ダーク・アームド・ドラゴン》《エルシャドール・ネフィリム》による相打ち処理しかありません(あとは《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》、《ソウル・チャージ》が絡んだ《氷結界の龍 トリシューラ》とか)。相打ち処理をされてもライフを守れ、相手の前も空くのでその後がやりやすくなります。《機殻の生贄》が付いていれば更に堅くなります。
二つ目については、自分が《虚無空間》を張っている状態で《機殻の生贄》の付いたクリフォートをリリースして最上級クリフォートを生け贄召喚するときの話です。このとき出すのが《クリフォート・ディスク》だと、《クリフォート・ディスク》の効果を起動するタイミングではまだ《虚無空間》が自壊していないので特殊召喚効果を発動出来ません。これが《クリフォート・シェル》であれば、生け贄召喚後に《機殻の生贄》のサーチ効果と《虚無空間》の自壊効果が誘発、《クリフォート・アーカイブ》あたりをサーチして《虚無空間》自壊、《クリフォート・アーカイブ》をスケールに置いてペンデュラム召喚で生け贄にしたクリフォートを呼び出せば3100+3100+2100=8300でキルです。
三つ目についてはつまり貫通効果の強さです。事故り気味のシャドールや竜星のように相手がセットを好んでいる状況では、《クリフォート・ディスク》は攻撃を阻まれて中々ライフを取れません。エンドフェイズ以降に横が自壊した後は《クリフォート・ディスク》一体が殴るだけなのでなおさらです。この点、《クリフォート・シェル》ならば貫通効果でがつがつライフを取っていくことが出来ます。例えば《炎竜星−シュンゲイ》横、《光竜星−リフン》横のように並んでいる場合《クリフォート・アーカイブ》から《クリフォート・ディスク》を出しても1ポイントも削れませんが、《クリフォート・シェル》は5600ポイント奪えます。
・《アポクリフォート・キラー》
今回一番の推しカードです。
最もよく効くのがシャドールで、シャドールには解決手段が存在しないため、出した時点で勝利が確定します。膝から《
インビンシブル・テクノロジー》を唱えられても勝ちます。
一応あるとすれば下級シャドールを使った《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》か《影依の原核》+《シャドール・ファルコン》→《星態龍》で倒されますが、まず入っていないです。何故か勘違いしている人が多いですが、500ダウンがあるので《神樹の守護獣−牙王》では倒せません。
対ヒーローでは《H−C エクスカリバー》が現実的な解答として持たれており、シャドール戦と違って勝ち確とはいきません。それでも《H−C エクスカリバー》は他のアクセス先に比べればかなり弱いので返しが楽にはなります。一応、《E・HERO ブレイズマン》属性変更や《E・HERO バブルマン》でパンプアップした《E・HERO アブソルートZero》という解決方法もあります。
ミラーでは流石に信用度は大分下がります。しかし、初動から《アポクリフォート・キラー》を倒すことはなかなか困難で、アドバンテージを取るモンスターと割り切って使うこともあります。特に先行で《アポクリフォート・キラー》を出した場合、後攻側は1枚ハンデスされた状態から《アポクリフォート・キラー》を倒さなければならないため、返せる確率はぐっと下がります。
課題はやはり初手に来たときの事故で、出せないときはただひたすら邪魔になります。しかしそれでも一枚デッキに入れるだけで、もっとも数が多いデッキに対しての実質的な特殊勝利カードをサーチ出来るというのは非常に魅力的で、事故を押して投入しました。実際、事故で負ける試合よりもこれで勝つ試合の方が多かったです。「これを出す暇があったら既に勝っている」という話もありますが、使っている限りそれは嘘です。相手場にモンスターが並んでライフを削りにいけない場合でも、こちらのライフが少なく動いても返しに詰められそうな状態からでも、出すだけで捲れます。クリフォートの永続増加を受けて《クリフォート・ツール》を無視してバックに除去を差し向けるプレイングを取る人がいるのも追い風で、放置されているパーツから強襲するのが強いです。
先行から《アポクリフォート・キラー》を出せるパターンがいくつかあり、だいたい初手4枚くらいで成立します。4枚とはいっても内訳はクリフォートなら何でも良かったり、《クリフォート・ツール》でパーツをサーチ出来たりするのでかなり緩いです。初手を見て《アポクリフォート・キラー》を出せるかどうかは少し慣れれば三秒くらいでわかります。労力の割に得るものが少ないので具体的なパターンの網羅はしません。例えば初手《クリフォート・ツール》《EMトランポリンクス》《クリフォート・ゲノム》《クリフォート・ゲノム》とか《クリフォート・ツール》《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》《クリフォート・ツール》《機殻の生贄》《機殻の要塞》は先行キラーなので適当に考えてみてください。
先行で《アポクリフォート・キラー》が出る場合は相手がわからなくてもやります。もちろん、相手がシャドールの場合は先行ワンキルです。
・《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》
ちょっとオシャレなサーチカードです。サーチ対象は《クリフォート・ツール》《EMトランポリンクス》の二種のみです。
「サーチの遅れが気になる」という意見もありますが、実際に《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の遅れが目立つシーンは初手に《クリフォート・ツール》《召喚師のスキル》が無く、初動になるカードが《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の一枚しかないときくらいです。このとき、この初手にある《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》が他のカードであったとしてもワンチャンすらなく負けているだけです。つまり、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》が遅れたから負けたのではなく、《クリフォート・ツール》《召喚師のスキル》が無いから負けたのです。
真骨頂は《クリフォート・ツール》と被ったときです。スケールが4と小さいため、ペンデュラム召喚に使った上で更に動きを強化する《EMトランポリンクス》に変換され、柔軟性の高い動きを見せます。《クリフォート・ツール》から《クリフォート・ツール》になる《機殻の生贄》をサーチ出来るので、《クリフォート・ツール》と被った場合は《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》は《EMトランポリンクス》に向かう場合が多いです。
ダメージ軽減効果が見過ごされがちですが、稀に使います。例えば、対武神で、《機殻の生贄》を付けた《クリフォート・アーカイブ》で《武神−ヤマト》に殴る場合です。メインフェイズ1にスケールに《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を置いておくことで、《武神器−ハバキリ》を受けたときのダメージを0にすることが出来ます。サーチカードとしてしか見ていないとついつい手なりでメインフェイズ2に設置してしまいそうなところですが、早めに張っておくことでライフを守れるわけです。もちろん、いつ張ってもサーチ効果は変わりなく使えるので、完全に張り得です。
・《EMトランポリンクス》
《クリフォート・ツール》と組んで《クリフォート・ツール》のサーチ効果を2回使わせるのが主な役割です。雑に強いカードで、最初は《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》でサーチ出来るため1だったのですが、素引きしたいと思って2に増やしました。
《クリフォート・ツール》と組めない場合であっても、本来は2枚必要なペンデュラム召喚を1枚で行えるカードという見方もできます。例えば、《クリフォート・シェル》《EMトランポリンクス》をスケールに置いたペンデュラム召喚で生け贄を確保し、《クリフォート・シェル》をバックしてそのまま生け贄召喚というのは他のスケールには出来ない芸当です。
特に捻った使い方やテクはなく、揃えて張れば良いだけですが、手札で被ったとき専用のパターンがあります(後述)。
☆各カード(魔法)
・《召喚師のスキル》
《クリフォート・ツール》をサーチするだけのカードです。
ちなみに、これからサーチ出来るからという理由でミラーなどで《フーコーの魔砲石》をサイドインするプランも試したのですが、単体では《魔法除去》くらいのスペックしかなく、実際にサーチする機会は非常に稀だったのでこのプランは捨てました。《フーコーの魔砲石》で破壊出来る《クリフォート・ツール》が相手のスケールに存在する時点で相手は次の《クリフォート・ツール》に繋がる《機殻の生贄》をサーチ出来ている可能性が高く、《クリフォート・ツール》を捨てて《フーコーの魔砲石》サーチという悠長なことをやっていればまず負けます。既に《クリフォート・ツール》を持っている場合は《フーコーの魔砲石》を探しに行ってもいいかもしれませんが、《フーコーの魔砲石》投入が活きてくるのは《クリフォート・ツール》と《召喚師のスキル》が被っている場合とか《召喚師のスキル》が被っている場合だとかで、まあレアパターンです。
・《機殻の生贄》
《クリフォート・ツール》に並びクリフォートの中核を成すカードです。3つの効果が全て強力で、《機殻の生贄》はどう使えるかというよりは、デッキ自体が《機殻の生贄》を前提に成り立っています。多分《機殻の生贄》が無かったらクリフォートは旋風BFくらいの強さだと思います。
まずパンプアップ+戦闘破壊耐性です。生け贄要員を置いて〜次のターンにリリースして〜なんていう最初期のような悠長な戦略が成り立つのはひとえにこの耐性がサーチ出来るからに他なりません。パンプアップの数値は微々たるものでこれによって戦闘結果が逆転することはあまりないですが、たまに2100になったクリフォートが《ライオウ》を突破したり、2つ装備して《M・HERO ダーク・ロウ》を突破したりしています。しかし、むしろこのパンプアップがあるせいで《機殻の生贄》を装備したクリフォートは《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》の射程に入ります。
次にクリフォートをダブルコストモンスターにする効果です。これによって、《機殻の生贄》を召喚権を消費しない生け贄のように扱うことが出来ます。
最後にサーチ効果です。装備モンスターのリリースによって発動しても強いですし、ブラフとしてノーリスクで場に置くことが出来る点が重要です。墓地に送られる方法を問わないので、ブラフにしたあとは自分の《大嵐》に巻き込んでも良いです。《アビスフィアー》や《アーティファクトの神智》と同様に、このカードの存在からクリフォートへの伏せ除去はリスクを伴うため、(永続以外の)罠との相性が良いです。また、この効果のおかげで《嵐》と組んでアドバンテージを稼ぐことが出来ます(後述)。
・《ナイト・ショット》
バック除去です。《サイクロン》でなくこのカードを採用した理由は対シャドールが大きいです。
シャドールが《堕ち影の蠢き》や《神の写し身との接触》を伏せてターンを回してきたとき、バックを放置したまま《クリフォート・ツール》を設置すると、起動前に《シャドール・ドラゴン》から起動を妨害されてしまいます。それを避けるためには《クリフォート・ツール》を発動する前にバックを破壊しなければならないのですが、《サイクロン》を使った場合、チェーンされそのままアドバンテージを取られてしまいます。《ナイト・ショット》はここを捲らずに破壊出来るのが優れています。
さて、シャドール側が2伏せでターンを返し、その内容が《堕ち影の蠢き》《神の写し身との接触》や《堕ち影の蠢き》《堕ち影の蠢き》の場合、《ナイト・ショット》で除去を試みても2枚をチェーン発動されてどちらも有効になってしまいます。しかし、この場合は1枚で2伏せを葬り、《クリフォート・ツール》を押し通せるのでまあ我慢出来ます。この2伏せに《サイクロン》で突っ込んだ場合はどちらを対象にしても悠々と発動されてアドバンテージを奪われ、《クリフォート・ツール》も妨害されるという最悪の展開が待っています。
対ヒーローに関しては《マスク・チェンジ》をケアして破壊出来ることもありますが、上手いヒーローは大抵《ナイト・ショット》をケアして多伏せやスタンバイ発動を行ってくるためにそれ程は有効には働きません。1:1交換は見やすいのでいいかなというくらいです。
対クリフォートに関しては《機殻の生贄》の裏目がありますが、《強制脱出装置》なり《激流葬》なりを破壊出来ればいいなという感じです。ミラーでは流石に《ナイト・ショット》よりは相手の《クリフォート・ツール》をカット出来る《サイクロン》の方が有効で、《サイクロン》と《ナイト・ショット》を適当に散らすことも考えたのですが、もっとも数が多いシャドールに対して絶望的な性能のカードをメイン投入するのはあまりにもリスクが高すぎると思い今回は《サイクロン》の採用は完全に見送りました。
・《強欲で謙虚な壺》
なんでも臨機応変に回収出来ます。初動では特殊召喚を行わないことが多いので、あまり制約は気になりません。最初は3枚投入していたのですが、《EMトランポリンクス》を2に増やしたときに減らしました。
・《大嵐》
クリフォートにおいても雑に強く、《クリフォート・ツール》を安全に通すことにも繋がり、入れ得という感じのカードです。
最初は自分の《クリフォート・ツール》を破壊してしまうのでややアンチシナジーだと思っていたのですが、全くそんなことはなかったです。《大嵐》で《クリフォート・ツール》を破壊しなければならない状況というのは、遅くとも前ターンに《クリフォート・ツール》を発動しているわけですから、《大嵐》を発動するターンに少なくとももう一度《クリフォート・ツール》を発動してから《大嵐》を撃つことが出来ます。最低でも《大嵐》で破壊されるまでに《クリフォート・ツール》は2回サーチ効果を発動出来るので、損が生まれることは基本ありません。
《クリフォート・ツール》で《機殻の生贄》をサーチ・セットしてから《大嵐》を発動することで次の《クリフォート・ツール》を回収することすらできます。ちなみに、この動きによって《大嵐》は疑似的にエクストラデッキの《クリフォート・ツール》に変換されます。これを使って展開力を増すレアパターンが存在し、例えば初手《大嵐》《クリフォート・ツール》《クリフォート・アーカイブ》《クリフォート・アーカイブ》《機殻の生贄》でも先行で《アポクリフォート・キラー》を立てることが出来ます。
・《機殻の要塞》
攻め筋を一つ増やすカードです。《クリフォート・ツール》からいつでもサーチ出来ますが、これをサーチするとき代わりにクリフォートはサーチ出来なくなるので基本的にはクリフォートが手札に溢れているときしか機能しません。リスクがあるだけあって、クリフォートがダブついている状況ではデッキにあるとなしとではかなり天地です。これを使った先行《アポクリフォート・キラー》パターン、《EMトランポリンクス》ダブり処理パターンも存在します。
《クリフォート・ディスク》との相性が良く、《クリフォート・ディスク》でSSしたクリフォート二体をリリースする動きが強力で、リリースしたときの効果もそのまま通るので大体決まれば勝ちです。狙って出来るものではないので小ネタ程度ですが、《クリフォート・ゲノム》リリース《クリフォート・ディスク》召喚で対象にした《強制脱出装置》が捲れ、《クリフォート・ディスク》が戻されたあとに《機殻の要塞》で出し直すのが宇宙です。
☆各カード(罠)
《スキルドレイン》《虚無空間》の6投は大分早くから確定していました。ミラーは少ない読みだったので捨てで、他のデッキを考えた時に明らかに強いのが割られないだけで勝てる永続プランです。《スキルドレイン》は自分のクリフォートの強化も出来るので尚更です。
枚数的に他にも防御が欲しいのですが、最低限満たして欲しい条件はセプスロに屈しないことです(当然永続6もこの条件を満たします)。罠を引いていてしかも伏せて有効なタイミングなのに、環境に蔓延しているセプタースローネが止まらないというのは笑い話にもなりません。一体何のための罠なんでしょうか?
罠の種類が先引き系か後引き系かはあまり気にしていないです。自分はクリフォートは絶対先行だと思っていて(後述)、じゃんけんに勝てば先行を取りますし他のデッキも後攻を取るものが多いからです。シャドールは枚数が必要なコンボデッキ、後攻ワンキルが可能、《シャドール・ドラゴン》が機能する、ミラーを考えると先行で出来る展開が限られるなどなど、基本後攻の方が有利です。ヒーローは先行《M・HERO ダーク・ロウ》or《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》が強力だし返しの能力がそこまで高くないので先行だろうと思ったんですけど、ヒーローユーザーに聞くと《M・HERO ダーク・ロウ》が解決されたときが谷なので手数が欲しいとか、5枚では意外と回らないとか言って後攻を取る人が多かったので、先行前提の考えにシフトしました。
・《スキルドレイン》
めちゃめちゃ強いです。防御に使えばミラー以外の攻め筋を概ねカットでき、発動と同時にクリフォートを強化出来ます。
《スキルドレイン》を発動した場合、生け贄召喚をしてもあまりライフが取れなくなるので、基本クリフォートは全て妥協召喚で送り出します。ペンデュラム召喚で出したモンスターも全て打点が復活するので、ペンデュラム召喚の威力も増します。一番強いのは妥協召喚したクリフォートの耐性が《スキルドレイン》によって復活することです。相手としては《スキルドレイン》が脅威なので破壊に向かいますが、《スキルドレイン》が破壊された後はクリフォートの打点はそのまま、更に耐性が復活するので、最強状態になったクリフォートとも戦わなければならなくなります。ヴェルズ戦などでは特にこれが顕著で、ヴェルズ側は《スキルドレイン》を破壊した上で前をどかさなければ勝負にならないので怒涛の決定力を持ちます。
ミラーで使いどころが少ないのが弱点ではありますが、それ以外には基本的に全て有効なので3投しています。一度通ってしまった《M・HERO ダーク・ロウ》《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》にもクリフォート召喚+《スキルドレイン》セットで(割られなければ)返すことが出来ます。
・《虚無空間》
《スキルドレイン》と同じく相手の動きを止めるために使います。クリフォートモンスターは破壊されたときに墓地ではなくエクストラデッキに行くため自壊せず、クリフォートの《虚無空間》は他のデッキよりも維持しやすいです。シャドールが融合から入ったときに《シャドール・ドラゴン》に割られることなく維持出来るのは《スキルドレイン》には無い利点ですが、モンスターの強化には貢献せず、後伏せが効かないため、基本的には《スキルドレイン》に比べると信頼度は少し低いです。
《虚無空間》を張った後はワンキルが出来るのでなければ《虚無空間》を盾にしたビートに移るのですが、このとき前をどう展開していくか、特に《機殻の生贄》を付けるかどうかはなかなか難しい問題です。《機殻の生贄》を付けない場合は前の攻撃力が足りず、《シャドール・ドラゴン》《シャドール・リザード》《E・HERO エアーマン》《光天使セプター》などに邪魔されてライフを奪えず無駄なドローを与えてしまうこともあるのですが、《機殻の生贄》を付けると《強制脱出装置》などで《虚無空間》が解決出来てしまうので裏目が増えます。
最終的には《機殻の生贄》の耐性を重く見て《機殻の生贄》即装備でいくことにしたのですが、実際に《強制脱出装置》で処理されることが多々ありました。
・《激流葬》
自分のモンスターを流してしまうので、1アクションで生け贄を置いて2アクションで捧げるというデッキのムーブには噛み合っていないのですが、防御性能が破格なのでアンチシナジーを押して採用しました。《機殻の生贄》を付けたクリフォートを流すと損は2なので、アドバンテージ的には、可能ならそのくらい流すか《クリフォート・ツール》を生き残らせてサーチ効果を使いたいところです。
セプスロにもまあ使えます。《光天使セプター》《光天使スローネ》《光天使スローネ》が出たところを《激流葬》、これで相手は2枚(と召喚権)を使って2ドローです。こちらが《激流葬》を使っていることを考えるとあまり褒められた結果ではないですが、ギリギリ大損害は避けたと言えるラインかなと思います。追加《ソウル・チャージ》でオワリなので本当にギリギリのギリです。
・《エフェクト・ヴェーラー》
後引きでの小回りが効く《強制脱出装置》を投入しない以上、先行で刺せるハンドトラップが欲しいと思って投入しました。
ヒーローに効くシーンが多く、《召喚僧サモンプリースト》に直撃すると非常に美味しいですし、《ヒーローアライブ》など《E・HERO シャドー・ミスト》の特殊召喚に撃つことで《M・HERO ダーク・ロウ》への牽制にもなります。特に致命傷になる《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》が出てくるのを待ってハンドから無効に出来るので、手札にあるとかなりの安心感があります。クリフォート+《機殻の生贄》で構えているときに《機殻の生贄》を飛ばしに来た《鳥銃士カステル》をカットするのもゲームエンド級です。
セプスロに対してはまあぼちぼちという感じです。セプスロ側としては《クリフォート・ツール》を《光天使セプター》効果で割りながら《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》魔法宣言が通ればゲームセットなので、出るのを待ってから《光天使セプター》効果ごと無効にします。破壊&ドローを込みで無効に出来るので、《エフェクト・ヴェーラー》で迎え撃った後の相手の消費は2枚、2ドローして《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》が棒立ちという格好です。返しで《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》を処理出来れば大損害は避けられたと言っていいと思います。《激流葬》と違って、即《ソウル・チャージ》から再度《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》という裏目が生じないのはいいところです。
対シャドールでは、《シャドール・ドラゴン》が落ちるだろうタイミングの《エルシャドール・ネフィリム》《マスマティシャン》に撃つことでバックを一枚守るのに使えます。他にも対処が難しい《ダーク・アームド・ドラゴン》《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》に対して手札から対抗出来るのは嬉しいところです。これに限ったことではないですが、クリフォートは《機殻の生贄》をサーチすることで戦闘で対処出来ない前を簡単に作れるので、そこをしばくために出てきたモンスターをカットすればライフを守れる上に二手目の生け贄召喚に繋げることが容易になります。
ミラーでは基本的に撃つところが無いですが、《氷結界の龍 トリシューラ》に向かえることが稀にあります。《EMトランポリンクス》絡みのスケールでクリフォートを2体以上ペンデュラム召喚して、《エフェクト・ヴェーラー》追加で《氷結界の龍 トリシューラ》です。
☆エクストラデッキ
《EMトランポリンクス》絡みのペンデュラム召喚とか、たまたま《クリフォート・ツール》がいないときに《クリフォート・ディスク》が通った場合とか、《クリフォート・ゲノム》で自分のスケールを破壊した場合に出せます。基本出ないです。
・《A・O・J カタストル》
《エフェクト・ヴェーラー》で出せます。ミラーで《機殻の生贄》が付いたクリフォートを破壊出来ますが、使ったことは無いです。
・《氷結界の龍 トリシューラ》
《エフェクト・ヴェーラー》で出せます。出れば流石に強いです。
・《恐牙狼 ダイヤウルフ》
たまたまスケールが無い状態で《クリフォート・ディスク》が通ったときにこれでバックを割ればワンキルになったり美味しい展開が出来るときがあって、そういうときに出します。
・《No.101 S・H・Ark Knight》
《E・HERO アブソルートZero》を倒せます。
・《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》
シャドールの《超電磁タートル》をどかせばキルになることがあります。
・《ガガガガンマン》
《クリフォート・ディスク》《シャーク・フォートレス》絡みの7600パターンで、《クリフォート・ツール》がデッキに2枚無かったり使いたくないときに《シャーク・フォートレス》の代わりに登場して7200のパターンになります。比較的使う方です。JDCでも横が自分の《大嵐》で自分のスケールを壊してから出して勝っていました。
・《深淵に潜む者》
他にない抑え込み効果を持っているのでたまに欲しくなります。《強制脱出装置》が入っていた頃はシャドール相手にこれ+《強制脱出装置》で構えたりしてました。
・《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》
スケールに《クリフォート・ゲノム》《クリフォート・シェル》を置くことで相手のモンスターを何でも破壊出来ますが、それらは《クリフォート・ツール》と置いてもペンデュラム召喚が出来ず、基本スケールに置きたくないのであまり使うことはないです。ミラーでちょっと強いです。
・《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》
相手場に《クリフォート・ディスク》《クリフォート・シェル》がいて自分が《クリフォート・ディスク》を出したとき、他のバックアップが無くても相打ち以外で《クリフォート・ディスク》を処理出来ます。比較的出す方です。
・《励輝士 ヴェルズビュート》
通るシーンでは強いです。
・《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》
《クリフォート・ディスク》でアタックした後に抑え込みを出すくらいしかやることがないときに出します。
・《鳥銃士カステル》
自分クリフォートを裏側にして耐性復活させたり出来るんですけど、やったことは無いです。
・《シャーク・フォートレス》
《クリフォート・ディスク》から《クリフォート・ツール》2枚出して7600です。有名なパターンですが、使用頻度は低いです。死なない癖にデッキの《クリフォート・ツール》を使い切ってしまうので無駄にリスクが高く、発動出来ないこともあり、《ガガガガンマン》の7200で代用できる場合がほとんどです。
・《No.61 ヴォルカザウルス》《迅雷の騎士ガイアドラグーン》
《クリフォート・ツール》2枚から大火力が出ます。《シャーク・フォートレス》よりはまだ使う気がします。
持ってなかったので入れられなかったんですけど、直前に勧められた《No.82 ハートランドラコ》がけっこう強いかもと思いました。スケールがあるため攻撃されず、《虚無空間》とかと合わせて4000ポイント取りやすい気がします。
☆デッキごと
・ミラー
まず第一にミラーでは《機殻の生贄》が強力です。クリフォートは《機殻の生贄》を除去する手段がかなり少なく、一番あるのが《クリフォート・アーカイブ》、次に《クリフォート・ゲノム》、あとは罠くらいです。述べた通り初動で《クリフォート・アーカイブ》効果起動に辿り着けることは多くないので、先にクリフォート+《機殻の生贄》を設置した側がそれを除去されることなく、次の生け贄召喚を成功させてそのままゲームが終わることが多いです。
また、メインギミックから繰り出される前の除去が《クリフォート・アーカイブ》程度しかないので、耐性が復活した《クリフォート・シェル》《クリフォート・ディスク》の対処はほぼ戦闘破壊に限られます。よって、それらを《機殻の生贄》やスケールでバックアップした状態は強力です。
基本一戦目はかなり不毛なゲームです。《クリフォート・アーカイブ》+《機殻の生贄》を先に構えた側がそのままゲームを終了させることが多く、特に片方だけが最速で《クリフォート・ツール》を入手した場合などは入手していない側の勝ち目はかなり薄いです。
二戦目以降は《機殻の生贄》にはサイドインが濃厚な《帝王の烈旋》の裏目が発生します。しかし、《帝王の烈旋》を食らわない限りは《機殻の生贄》の構えは依然として強力なので、日和らずにこれを押し通す方向で考えました。
《帝王の烈旋》をケアするために《起動する機殻》を使います。《帝王の烈旋》チェーン《起動する機殻》で自分フィールドのクリフォートは生け贄にならなくなるので、構えてあると安心です。
他にも《起動する機殻》には色々な使い道があり、《クリフォート・ディスク》《クリフォート・シェル》のレベルを戻して耐性を得た状態にしたり(《クリフォート・アーカイブ》に弾かれない、先述)、相手の《クリフォート・ディスク》の効果を無効にして死ぬところを死ななくしたできます。
後は相手の《奈落の落とし穴》をカット出来ると嬉しく、《激流葬》と組み合わせると《サンダー・ボルト》になります。
《魔法効果の矢》は《クリフォート・ツール》を叩く以外にも、張られたスケールを全部剥がしたり《機殻の生贄》もついでで同時に葬れるのが強力です。ミラーではペンデュラム召喚はやり得なので相手が設置したスケールが破壊出来ずに圧死することもあり、特に相手の初動が《クリフォート・ツール》《EMトランポリンクス》だった場合、《サイクロン》ではまず間に合いません。バックは《起動する機殻》である程度睨めますし、《サイクロン》よりも《魔法効果の矢》を選択しました。
サイド後は《デビル・フランケン》からの《ナチュル・エクストリオ》を警戒して使わなくてもスケールを先張りしておきます。《ナチュル・エクストリオ》は既に張られてしまったスケールには対処できないので、もし出されてもペンデュラム召喚から倒せます。
・対シャドール
まず最初に《大嵐》は無理です。ケア出来ません。色々ケアする方法を考えたんですけど、どうやっても裏目が残るので割り切るしかないと思いました。サイド後の《異次元グランド》は唯一破壊されても効果が残留するので少ない伏せでも機能させることができ、《大嵐》にやや強いです。
全伏せを盾にしてこちら側のアクションを押し通します。《クリフォート・ツール》やバックを張ることで必然的に《シャドール・ドラゴン》との戦いが発生しますが、《シャドール・ドラゴン》は1ターンに1度しか発動出来ないのが弱点で、これを突いて大量の脅威で対抗します。普通ならばサーチの効く《シャドール・ドラゴン》側が有利な攻防ですが、《クリフォート・ツール》は《機殻の生贄》をサーチすることで脅威を複製して対抗出来ます。
例えば初動で《クリフォート・ツール》+《機殻の生贄》+罠で構えた場合、2つの初動から既に3つの脅威を張ることが出来ています。罠を狙えば《機殻の生贄》が割れないのでライフを削れず、《機殻の生贄》を割ればその逆という感じです。どちらの場合も《クリフォート・ツール》が残るので王手は継続しますし、《機殻の生贄》は更に脅威となる《クリフォート・ツール》を回収します。しかし、《クリフォート・ツール》が一回も発動出来なければ複製は出来ずに普通に破壊一発で終わりなので、先行最速《クリフォート・ツール》の効果を使うことがいつにも増して重要になってきます。実際には更に《堕ち影の蠢き》《神の写し身との接触》からの《シャドール・ドラゴン》で自ターンでも破壊が入ってきます。
《機殻の生贄》の戦闘破壊耐性はそれなりに信頼出来ます。シャドール側のメインアタッカーである《エルシャドール・ネフィリム》からは(それ自体では)解決されず、《機殻の生贄》を破壊することなくクリフォートを叩けるのは《エルシャドール・ミドラーシュ》絡みのシンクロであるとか、白黒絡みの4エク、ダムド開闢くらいです。
特に対シャドールで重要になってくるモンスターが《クリフォート・シェル》です。大体先述しましたが、解決手段が少なく、《機殻の生贄》が付いていればなお強いです。あと、《アポクリフォート・キラー》を出せば勝ちなのも書いた通りです。
採用率が上がっている《超融合》が地味に頭の痛いカードです。永続、《機殻の生贄》のいずれも一発で乗り越え、前を排除しながら大きくライフを持っていきます。後ろに除去を置いておけばライフは守れるので、それでなんとかという感じです。
サイドインする《異次元グランド》はクリフォートと特に相性が良いです。《異次元グランド》を発動したターンシャドール側は動くことが出来ず、1ターン場を守れること、生存することが確定し、2アクションの間のターンを埋めるまさにコンセプト通りのカードです。ただ、まずいところが二つだけあり、一つは手札からの素セプスロには全く触れないことです。一戦目で光天使が見えた場合は投入枚数を減らしたりしていましたが、バックを引いているのにセプスロに触れないという事態はかなり厳しいです。もう一つは《シャドール・ドラゴン》絡みの《神の写し身との接触》をチェーンされることです。この場合、《シャドール・ドラゴン》で《機殻の生贄》が破壊され、出てきた融合体との戦闘でクリフォートが破壊、除外されます。クリフォートがエクストラデッキではなく除外ゾーンに行ってしまうので返しに差し支える上、2アクションが成り立たなくなるので少し寒い展開です。それでも、チェーン処理の都合上素材は《シャドール・リザード》ではダメで、《神の写し身との接触》《シャドール・ドラゴン》の二種を素引きされた上で他のアクションで《異次元グランド》を捲らされるというシチュエーションで無ければ起こり得ないのでまあレアケース、別にいいかなと思って割り切っていました。同様に《異次元グランド》に《神の写し身との接触》をチェーンされて起こるケースで、《シャドール・ヘッジホッグ》絡みの融合から《シャドール・ファルコン》+《エルシャドール・ミドラーシュ》→《ブラック・ローズ・ドラゴン》という展開も稀にあるんですけど、この場合は《エルシャドール・ミドラーシュ》が除外されて回収効果が発動せず、そんなに辛い展開にはなりにくいです。
サイドに、たまにメインにいる《ライオウ》は結構強いです。素引きしたスケールor《機殻の生贄》+クリフォートで簡単に突破出来るように見えるんですけど、薄いバックアップで突っ込んでいくのは攻撃宣言時の《堕ち影の蠢き》《サイクロン》などでスケールや《機殻の生贄》を破壊されるのが大裏目で、そのまま自爆特攻になってしまうと解決がかなり絶望的になります。《機殻の生贄》を破壊された場合サーチ効果を使うことも出来ません。こればっかりは引き次第というか、《ライオウ》が立っている限り勝てないので突っ込むしかないです。一応、余裕があれば二枚バックアップを張ってクリフォートの打点を2400にしておけば戦闘破壊が通らないことは少なくなります。
・対ヒーロー
大体シャドールと同じ感じで、ガバで構えて適宜バックを捲りながら迎え撃ちます。《大嵐》からの抑え込みに対して《スキルドレイン》後撃ちで捲れる可能性があるのですが、風系魔法の連打を考えると割り切らざるをえません。
《クリフォート・ツール》を妨害してくる《M・HERO ダーク・ロウ》《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》は普通に無理で、こいつらを巡る戦いという感があります。《M・HERO ダーク・ロウ》はお祈りサーチに走ることも可能ですが、《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》は罠以外では本当に無理です。
サイド後はライフを守りながら抑え込みを排除出来る《聖なるバリア−ミラーフォース−》を投入しました。《M・HERO ダーク・ロウ》+サーチした《E・HERO エアーマン》で破壊されるカードですが、クリフォートは元々《激流葬》が濃厚なデッキなので破壊効果を使われることはあまり無いです。また、《M・HERO ダーク・ロウ》が成立すると仕事が無くなる《強欲で謙虚な壺》はoutすることが多いです。
ちなみに、《クリフォート・アーカイブ》はリリース後に除外されても効果を発動出来るので《M・HERO ダーク・ロウ》をバウンス出来ます。あと、《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》の効果を勘違いしている人も多いですが、守備表示のモンスターは破壊出来ないので、《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》が抑えに立っている状況でも、クリフォートを横でペンデュラム召喚すればペンデュラム召喚からの返しは普通に行うことが出来ます。生け贄召喚した最上級クリフォートは自身の耐性効果で《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》の効果を受けません。
☆不採用になったカードたち
・《嵐》
通常魔法
自分フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。
その後、破壊したカードの数だけ相手フィールド上の魔法・罠カードを破壊する。《大嵐》では無い方です。覚えている人はあまりいないと思うのでテキストを貼っておきました。
劣化《大嵐》としてカスノーレアのうちの一つのように思われている《嵐》ですが、クリフォートではアドを取りながら動きを強化出来る、かなりの強カードです。
1.《クリフォート・ツール》発動、《機殻の生贄》サーチ、セット
2.《嵐》発動、《クリフォート・ツール》《機殻の生贄》を破壊して相手の伏せを2枚破壊
3.《機殻の生贄》効果、《クリフォート・ツール》回収
この動きで《クリフォート・ツール》《機殻の生贄》の2枚から《クリフォート・ツール》を持ったまま相手の伏せを2枚破壊出来ているので、1:2交換が成立しています。更にエクストラデッキに《クリフォート・ツール》を送り込めているのもポイントで、ペンデュラム召喚の威力が大きく増します。ペンデュラム召喚する予定のクリフォートをスケールに置くことで、損失なく更に破壊枚数を増やすことも出来ます。
以上のように非常に強力な一枚なのですが、あまり環境に合っておらず、今回は採用を見送りました。まず、二戦目以降にバック破壊に求める役割は《クリフォート・ツール》を張る前に《クリフォート・ツール》を破壊しにくる風系の魔法を排除することなので、それを満たせない《嵐》はサイド向けのカードではなく、投入するならばメインからになると思います。それを踏まえてメインの相性を具体的に書くと、
-対シャドール
フリーチェーンが多く、《クリフォート・ツール》前提で《堕ち影の蠢き》《神の写し身との接触》破壊を考える意味はそんなにないです。
-対クリフォート
クリフォートは罠を置くことが多いデッキなのですが、今クリフォートはミラーを捨て気味の構築が多く、《嵐》で伏せを剥がしたところで持て余していた《スキルドレイン》や《虚無空間》が捲れることも多いです。特に《嵐》は通常魔法なので《クリフォート・ツール》のサーチを止めることが出来ないのがマイナスです。
-対ヒーロー
ヒーローのバックは結構まちまちで、伏せが多い人も少ない人もいます。1枚でも割れればアドバンテージ的にはトントンなのでそれはまあいいんですけど、《M・HERO ダーク・ロウ》や《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》が存在している場合は発動すら満足に出来ないのが問題です。ヒーローは後ろよりも前にゲームエンド級の脅威を置くことが多く、バック破壊のウェイト自体そんなに高くないです。
総じて噛み合っていないので抜けていきました。ただ、今は《ナイト・ショット》《サイクロン》が蔓延しているため、1伏せを嫌って《大嵐》を割り切った多伏せに走るプレイが多く、そこを綺麗に刈り取れる《嵐》のポテンシャルは非常に高いと思います。環境次第ではかなりチャンスのあるカードです。
・《増殖するG》
《エフェクト・ヴェーラー》と一緒にひとまず検討してみましたが、全く強くなかったです。今SS絡みのアクションはストップが容易なものだったり、そもそも抑止力にすらならなかったり、《増殖するG》無視でブン回されても返せなかったりだのでことごとく話になりません。
三つ挙げたものの具体例はそれぞれ、ストップが容易なものがシャドールの融合やセプスロ、そもそも抑止力にならないものが《召喚僧サモンプリースト》や《ヒーローアライブ》から《M・HERO ダーク・ロウ》に向かうアクション及び融合に付随した《シャドール・ドラゴン》の破壊効果など、無視のブン回しが返せないのはセプスロや《ソウル・チャージ》からの《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》などです。死ぬ場合は全無視で回されるので即死するケースも役に立ちません。
・《禁じられた聖杯》
伏せていないといけない代わりに、ダメステや《M・HERO ダーク・ロウ》や自分にも撃てる《エフェクト・ヴェーラー》です。
小回りは効くんですけど、色々なものに発動出来る割にはどれも中途半端です。シャドールがセットから入ってきたときは流石に強いですけどそんなに期待出来ないですし、《M・HERO ダーク・ロウ》には先撃ちが確定なので更に罠でアクションを弾かれたときがお通夜、自分に対して使う場合も相手のターンに耐性を得ていたい都合で自ターンの先撃ちが基本なので、相手のアクションを見る前に自分の防御を減らさなくてはならず、相手にもそれを見せてしまうのが良くありません。
全体的に、引いてもあまり嬉しくないので抜けました。
・《奈落の落とし穴》
ミラーで少し強いだけで、除去性能は発動タイミングの限られた《強制脱出装置》みたいなものです。
かなり前から、クリフォートが登場した頃から思ってたんですけど、これシャドールの《マスマティシャン》がド裏目なんですよね。《マスマティシャン》召喚をスルーすると《ライトロード・アーチャー フェリス》が落ちた場合に《ブラック・ローズ・ドラゴン》《アーカナイト・マジシャン》が止まらず大惨事です。かといって《マスマティシャン》に発動すると相手は除外を見てから落とすカードを選択できるので、《シャドール・ドラゴン》なり《シャドール・ヘッジホッグ》なりを落とせます。《マスマティシャン》からの《シャドール・ドラゴン》で《奈落の落とし穴》が破壊されるならまだしも、これは《マスマティシャン》に罠を使わされた上でアドバンテージを突き放されているので流石にヤバいです。
そもそもミラー自体少ないと読んでいたので採用は見送りました。
・《強制脱出装置》
数多の高速ビート同様、前を弾いてライフを取れて2アクションの高速展開に噛み合っています。《クリフォート・ゲノム》スタートならバックを割れますし、《クリフォート・アーカイブ》と役割が被ることもそんなに無いです。《クリフォート・ツール》がエクストラデッキからペンデュラム召喚で簡単に回収出来ます。
対シャドールでは融合モンスターを弾いてライフを守れ、対ヒーローでは《M・HERO ダーク・ロウ》《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》に後から対処出来る数少ない罠であり、ミラーでも《機殻の生贄》付きのクリフォートをカットする役割を持てます。
まあ良いことづくめで実際かなり最後まで採用していた罠なんですけど、セプスロにほとんど対応出来ないので採用を諦めました。《光天使セプター》《光天使スローネ》のどちらに発動してもアドバンテージを大きく失う上に次のセプスロが匂ってきます。《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》に発動しても1破壊1ドローが通るので枚数差が追いつきません。
・《ブレイクスルー・スキル》
《エフェクト・ヴェーラー》と競合するカードです。後引きで《M・HERO ダーク・ロウ》に対処できるのがウリですが、《エフェクト・ヴェーラー》でも不完全ながらも対応出来ますし、1ターンのラグは結構厳しいです。
先伏せしたときの威力は高く、《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》を完全に無力化したり、《E・HERO シャドー・ミスト》から《マスク・チェンジ》に触らせないようにしながら更に《M・HERO ダーク・ロウ》《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》にも睨みを効かせるなんてことをやってのけます。ミラーで少ないながらも使い道があるのも《エフェクト・ヴェーラー》に勝るところで、本来ならば《クリフォート・アーカイブ》の効果を受けない相手の《クリフォート・シェル》《クリフォート・ディスク》をバウンスしたり、《エフェクト・ヴェーラー》では無効に出来ない《クリフォート・ディスク》の特殊召喚効果を無効にしたりできます。クリフォートは《エルシャドール・ミドラーシュ》がキツくないので、対シャドールはあんまり活きるシーンが無いです。
・《隠されし機殻》
サイドに採用していたんですけど、不採用で良かったカードです。二本目以降《クリフォート・ツール》が爆速で割られたとき、3枚エクストラデッキに行くと詰むのが嫌で投入していたんですが、初動周りで引くとかなり邪魔だったのと、タイムラグがあるせいで思うように活躍しませんでした。《クリフォート・ツール》がエクストラデッキに行ったのを見てから伏せると遅すぎるんですけど、かといって先に伏せておくとフリーチェーンを活かせないまま破壊されてしまいます。入れるにしても同じような役割で即効性のある《レスキューラット》の方が良かったかなと思います。
《クリフォート・ツール》が一度も発動しないまま次々に割られていくという普通なら絶対無理な展開を余裕で捲れるので、うまく発動出来る環境ならポテンシャルが高いとは思うんですが。
・《レスキューラット》
ほぼ《隠されし機殻》と同じ役割で、葬られた《クリフォート・ツール》を二枚も回収出来ます。特殊召喚効果の方もそれなりに強力で、《クリフォート・ツール》が割られた直後から《No.61 ヴォルカザウルス》《迅雷の騎士ガイアドラグーン》でライフを大きく詰めることが出来ます。ただし、これを一度使うと(《レスキューラット》《隠されし機殻》を複数投入していない限り)基本的にはもう二度と《クリフォート・ツール》には触れないので、かなり博打なアクションではあります。
☆その他
・先後
自分はクリフォートは常に先行を取っています。理由は四つあり、何度も言っている通りクリフォートが2キルデッキなので先行1ターン目で生け贄設置、先行2ターン目で生け贄召喚という流れが理想的なのが一つ、手札誘発や後伏せよりも遥かに信頼できる先伏せの罠を設置して相手の初動を妨害出来るのが一つ、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の遅れが気になるのが一つ、《クリフォート・ツール》が通りやすいのが最後の一つです。
先行1ターン目の生け贄設置から次の生け贄召喚に繋ぐ場合、相手に許された猶予は後攻1ターン目のみですが、後攻1ターン目から同じことをしようとすると、こちらがキルに向かうアクションに辿り着く前に相手は先行1ターン目と先行2ターン目の2ターンを使って動けてしまいます。罠の設置に関しては、相手が抑え込みに向かってくるヒーロー戦で特に顕著です。《虚無空間》は先置きでしか機能しないですし、《激流葬》も後置きよりは先置きの方が働きやすいです。後置きで機能する《強制脱出装置》に頼る手もあるかもしれませんが、既に述べた通り後置きで動く代わりにパワーが低く、犠牲にするものも大きいです。《クリフォート・ツール》が一回通るかどうかというのも非常に重要です。《クリフォート・ツール》は一度通せば実質《クリフォート・ツール》になる《機殻の生贄》をサーチ出来るので、一度だけ通るのと一度も通らないのでは天地です。
「《クリフォート・ツール》が無いと動かないデッキなので初手が6枚ないと不安」という理由で後攻を取る人もいるみたいなんですけど、後攻を取ったことで《クリフォート・ツール》に触れるケースというのは、デッキの上から1〜5枚目に《クリフォート・ツール》《召喚師のスキル》がなく、かつ6枚目に《クリフォート・ツール》《召喚師のスキル》があるときだけです。デッキの上から6枚目だけにピンポイントで《クリフォート・ツール》《召喚師のスキル》がある確率と、先行の相手が《クリフォート・ツール》を叩くカードを置いてターンを返す確率を考えたとき、ただ単に《クリフォート・ツール》が成立する確率ですら先行の方が高いと思います。
・《EMトランポリンクス》が被ったときのパターン
《EMトランポリンクス》が手札に被った場合、《EMトランポリンクス》召喚を絡めて大火力を出すパターンがあります。具体的には《クリフォート・ツール》《EMトランポリンクス》《EMトランポリンクス》のハンドから7600火力であり、使う頻度は少ないですが、知らないと《EMトランポリンクス》を持て余したまましょっぱいアクションしか出来ないので重要です。クリフォートの他のワンキルは大体はハンドを見ればわかるのでいちいち覚えてなくてもいいですが、これは知らないと無理です。
1.《クリフォート・ツール》発動、《クリフォート・ゲノム》サーチ
2.《EMトランポリンクス》発動、ペンデュラムで《クリフォート・ゲノム》SS、《クリフォート・ツール》バック
3.《クリフォート・ツール》発動、《機殻の要塞》サーチ
4.《EMトランポリンクス》召喚、効果で《クリフォート・ツール》バック
5.《クリフォート・ツール》発動、《クリフォート・ディスク》サーチ
6.《機殻の要塞》発動、《クリフォート・ゲノム》《EMトランポリンクス》をリリースして《クリフォート・ディスク》召喚
7.《クリフォート・ゲノム》効果対象《クリフォート・ツール》、《クリフォート・ディスク》効果で《クリフォート・ツール》2枚SS
8.《クリフォート・ツール》×《クリフォート・ツール》→《シャーク・フォートレス》
9.《シャーク・フォートレス》効果対象《シャーク・フォートレス》で2800+2400×2=7600
・クリフォートの状態
クリフォートモンスターはステータス・効果を決定するに際して多くのことを参照します。特に多いのが《クリフォート・シェル》で、
1.妥協召喚ないし特殊召喚で場に出しているか(打点1800?)
2.通常召喚で場に出しているか(耐性の有無?)
3.効果が無効になっているか(打点復活?)
4.クリフォートを生け贄にして召喚しているか(貫通・二回攻撃?)
の4点をチェックしないといけません。勘違いしている人も多いのですが、妥協召喚で場に出したあと《スキルドレイン》で効果を無効にし、更に《スキルドレイン》が破壊された後の《クリフォート・シェル》のステータスは「攻撃力2800」「耐性」です。クリフォートをリリースしていないので貫通・二回攻撃は付きません。ペンデュラム召喚で場に出した後、同様に《スキルドレイン》が一瞬だけかかった場合は「攻撃力2800」のみです。通常召喚しておらず、クリフォートをリリースしているわけでもないので耐性も貫通・二回攻撃も発生しません。
他に出し方関連でややこしいところとしては、《クリフォート・シェル》《クリフォート・ディスク》の効果はクリフォートモンスターが最低一体リリースに含まれていれば有効ですが、《アポクリフォート・キラー》は生け贄全てがクリフォートでなければ場に出せません。
・サイド後の《妖精の風》
永続プランだとサイド後の《妖精の風》はどうするのみたいなことを言われたことがあるんですけど、そもそも《妖精の風》は撃たれてもそんなに痛くないです。《クリフォート・ツール》《スキルドレイン》《虚無空間》《機殻の生贄》あたりは、いずれも発動した瞬間(《機殻の生贄》だけは破壊された瞬間)にアドバンテージを取れるカードなので、永続系一枚目を設置した時点で《妖精の風》をチェーンされれば1:1交換に収まりますし、永続系一枚目を設置した時点で《妖精の風》スルー、二枚目で発動みたいなことをされた場合でも、アドバンテージで負けることは特にありません。
・《魔封じの芳香》
一度も使われなかったんですけど、かなり強いクリフォートメタだと思います。
スケールは裏では設置出来ないので、《魔封じの芳香》がある状況では《クリフォート・ツール》は何ターンかけても発動出来ません。《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》魔法宣言が捲るだけで唱えられているようなものです。
実際には先に張られた《クリフォート・ツール》を破壊してからでないと機能しないので、もう少し事情が複雑だとは思いますが、《クリフォート・ツール》を封印出来るのは流石に強いです。